(vivo)高血糖に伴う神経障害および神経障害性疼痛に対する効果(2022. Apr)

【研究の背景】
高血糖は、神経障害性疼痛だけでなく、糖尿病性神経障害の発症を決定する要因とされており、糖尿病性神経障害性疼痛の発症には、活性酸素の過剰産生が関係していると言われています。一方、タキシフォリンはフラボノイドの一種で、活性酸素の産生を抑制することが報告されています。
【研究の目的】
抗酸化作用と神経保護作用を有するタキシフォリンのアロキサン誘発高血糖による神経障害および神経障害性疼痛に対する効果を生化学的および病理組織学的の検討

【結果】
タキシフォリンは、アロキサン投与による血糖値の上昇、高血糖に伴う肉球疼痛閾値の低下、坐骨神経組織における酸化・抗酸化バランスの酸化剤有利な変化、組織形態の悪化を有意に抑制することが明らかとなりました。
【結論および可能性】
タキシフォリンは、アロキサン誘発の高血糖による神経障害および神経障害性疼痛を緩和することが実験的に示されており、糖尿病患者のQOLの改善が期待できます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35178903/