(vivo)ビタミンC配合による心筋保護作用(2022. Mar)

【研究の目的】
ラット(6つのグループ)を用いたジアジノン誘発心筋傷害に対するタキシフォリンとビタミンCの改善可能性の評価

【結果】
ラットにダイアジノンを連続投与した結果、トロポニン(心筋の筋原線維を構成する蛋白)、LDH、AST、ALTの値は、有意に上昇し、心臓の虚血と損傷の存在が明らかにされました。タキシフォリンとビタミンCの併用投与により、これらの値は対照群と同程度の濃度まで有意に減少しました。このような所見は、病理組織学的観察によって裏付けられました。本研究ではダイアジノン投与により脂質プロファイルが有意に悪化しましたが、タキシフォリンとビタミンCの同時投与により、脂質プロファイルが有意に改善され、グルタチオンペルオキシダーゼ値が上昇し、抗酸化レベルが有意に改善されることが示されました。
これらのことから、タキシフォリンとビタミンCの亜急性投与は、ダイアジノン誘発心筋傷害に対して心筋保護効果を発揮することがわかりました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35108778/