(vitro)筋萎縮予防および筋機能維持の可能性について(2026-Jan)
2026年7月8日
最終更新日時 :
2026年7月9日
sanoh
【研究の背景】
サルコペニアは加齢に伴う筋量・筋機能低下であり、酸化ストレス誘導性アポトーシスや筋タンパク代謝異常が関与することがわかっており、最近では植物由来フラボノイドによる筋細胞保護作用が注目されています。
【研究の目的】
レンゲツツジ枝抽出物、その主要成分であるタキシフォリン-3-O-アラビノピラノシド(タキシフォリン配糖体の一種)、およびタキシフォリンが、筋細胞のアポトーシスや筋萎縮を抑制するかを検討する。
【方法】
C2C12筋芽細胞・筋管細胞を用い、H₂O₂で酸化ストレス誘導性アポトーシスモデルを、デキサメタゾンで筋萎縮モデルを作成し、細胞生存率、筋管径、アポトーシス関連タンパク、筋分化・筋分解関連因子を評価しました。
【結果】
- RMB、Tax-G、Tax-AはいずれもH₂O₂誘導性アポトーシスを軽減した。
- Bcl-2が増加し、cleaved caspase-3とPARPが抑制された。
- DEX誘導性筋萎縮に対して筋管径が改善した。
- Atrogin-1、MuRF1、FoxO3αが抑制された。
- MyoD、Myogenin、Akt、mTORが促進された。
- Tax-A、すなわちタキシフォリンは最も高い活性を示した。
- Tax-GはTax-Aに近い作用を示しつつ、細胞毒性が低い可能性が示された。
【結論】
タキシフォリンおよびその配糖体は、酸化ストレス誘導性アポトーシスと筋タンパク分解経路を抑え、筋分化・筋合成関連経路を促進することで、筋萎縮予防に役立つ天然素材候補であることが示唆されました。

