ACLAB15国際学会の会場前で、タキシフォリンに関する研究成果を発表した東北大学と三旺コーポレーションの研究チーム

タキシフォリンが病原性クロストリジウム属を選択的に抑制

-腸内細菌叢を乱さない新たな抗菌素材として国際会議 ACLAB15 にて発表-

 

株式会社三旺コーポレーション(本社:東京都、代表取締役:小松弘明)は、東北大学大学院農学研究科との共同研究により、天然フラボノイド タキシフォリン(dihydroquercetin)が病原性 Clostridium perfringens の増殖を選択的に抑制し、腸内細菌叢を乱しにくい抗菌素材である可能性を示す成果を得ました。

なお、本研究で使用したタキシフォリン原料には、ROBIOS LLC の提供する VitaRost® を使用しています。

本研究は、東北大学大学院農学研究科・農学部 北澤春樹 教授および、同研究科 西山啓太 准教授との共同研究として実施されました。

本研究成果は、2025年11月19〜21日に台湾・台北で開催された ACLAB15(Asian Conference on Lactic Acid Bacteria)にて口頭発表されました。

 

■ 研究の背景

近年、抗生物質による腸内細菌叢の乱れが感染リスクの上昇やディスバイオシスを引き起こすことが問題となっています。そのため、「有益な腸内細菌を傷つけずに病原菌のみを抑制できる」新たな抗菌アプローチが求められています。

タキシフォリンは、野菜や果物に含まれる天然フラボノイドであり、抗酸化作用に加え、近年は抗菌作用にも注目が集まっています。

 

■ 本研究の主な成果

1. 病原性 Clostridium perfringens に対する増殖抑制
※ Clostridioides difficile に対しても同様の効果を確認

2. 腸内細菌叢への影響が少ない選択的抗菌作用
※乳酸菌・ビフィズス菌・バクテロイデス属への影響は最小限

■発表の様子

東北大学と三旺コーポレーションがACLAB15国際学会で共同発表した、タキシフォリンによる病原性クロストリジウム属抑制研究の発表スライド

ACLAB15国際学会にて、タキシフォリンによる病原性クロストリジウム属抑制に関する研究成果を発表する様子

ACLAB15国際学会の会場前で、タキシフォリンに関する研究成果を発表した東北大学と三旺コーポレーションの研究チーム

ACLAB15国際学会(台湾・台北)にて、タキシフォリン研究の発表を行った東北大学・三旺コーポレーションの研究チーム

 

■ 代表取締役 小松弘明 コメント

「今回の成果は、タキシフォリンという天然素材が、腸内細菌叢を守りながら病原菌のみを抑制するという、これまでにない抗菌アプローチとして応用できる可能性を示す重要な結果と考えています。当社は今後も大学や研究機関との連携を深め、腸内環境の改善・健康維持に向けた素材開発を推進してまいります。」

■ 今後の展望

本研究成果により、タキシフォリンは腸活素材、機能性表示食品素材など多方面で利用が期待されます。

■ 共同研究機関

・東北大学 大学院農学研究科
・株式会社三旺コーポレーション

 

【出典】共同通信PRワイヤー掲載記事
https://kyodonewsprwire.jp/release/202512221567