一大ブームを巻き起こした「飲む日焼け止め」。
あなたは飲む日焼け止めがどのような仕組みなのかをご存じでしょうか。

身体は紫外線を浴びると「フリーラジカル」という分子が発生します。このフリーラジカルとは、細胞内にある「不安定な分子」のことです。

化学的で難しいので、人で例えてみましょう。

Aちゃん(電子)とBくん(電子)は何年も一緒にいる安定のカップル。そこに恋人募集中のCくん(フリーラジカル)が現れます。CくんはAちゃんの事が好きで、Bくんから奪おうとしました。その結果、AちゃんとCくんは仲良しカップルに!!Bくんは一人(フリーラジカル)になってしまいました・・・・。

このように、電子は2つで安定した構造を持つため、1つになると不安定な構造(フリーラジカル)になります。このような性質が強い分子のことを「活性酸素」と言います。

 

活性酸素は、本来私たちの体に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃してくれる役目をもっています。しかし、増えすぎてしまうと正常な細胞まで攻撃する(酸化させる)ようになり、細胞へのダメージの蓄積、シミやシワなど皮膚や見た目の老化に影響すると言われているのです。

 

飲む日焼け止めは、このフリーラジカルを破壊し活性酸素の増加を抑えることで、肌細胞への酸化ストレスを抑える役割があると考えられています。

 

水素は、UVB(紫外線B波:肌表面の細胞を傷つけたり、炎症、皮膚がんやシミの原因となる)照射による酸化ストレスから細胞を効果的に保護することが報告されています。
(Bingxin Zhang, nt J Mol Med.2018 June;41(6):3653-3661)

 

塗る日焼け止めは、肌に照射された紫外線を跳ね返すことが出来ますが、部位によってはしっかり塗るのが難しい部分もありますし、塗り直しが大変なこともあります。

 

小麦色に日焼けして元気一杯・健康的に見える一方、紫外線による肌ダメージの蓄積も心配…

外側からも内側からもケアをして、紫外線による酸化から肌を守れるようにしていきたいですね。

 

【参考】
オムロン「vol.活性酸素を減らす生活術」活性酸素って何?(2022.06.27)
ロート製薬「こわいのはどっち!?紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)」肌を赤くする紫外線B波(UVB)(2022.06.27)
共立美容外科「飲む日焼け止め『ヘリオケア』の効果や使い方を医師が解説。」ヘリオケアとは(2022.06.27)

医療法人賛健会 城内病院「老化を促進する「からだの酸化」とは?」フリーラジカル・活性酸素が酸化を促進するメカニズム(2022.06.29)