先日、認知症に関するある発表が大きな話題になりました。それは九州大学大学院歯学研究院の武洲准教授と倪軍軍助教の研究グループらが、「認知症の原因となるアミロイドβが歯周病によって蓄積する仕組み」を解明したというニュースです。

これまで歯周病の原因菌・Pg菌がアルツハイマー型認知症の患者の脳内に検出され、重度の歯周病と認知機能低下の関係が報告されていました。今回の研究でヒトの歯周組織を用いて解析を実施したところ、アルツハイマーの特異的病態である老人斑主成分アミロイドβが局在。これは歯茎そのものにアミロイドβが発現していることを意味します。また、Pg菌を全身投与した中年マウスの肝臓を用いて解析。すると肝臓で炎症を起こしたマクロファージがアミロイドβを産生すること、アミロイドβ産生酵素が著しく増大することが明らかになりました。

糖尿病や認知症に悪影響を及ぼすことは周知されはじめましたが、まさか歯茎にアミロイドβが発生しているとは……!! このアミロイドβが血管から全身に流れ、脳に蓄積されてしまうのです。さらに歯周病で歯を失えば、噛むという行為が難しくなり、脳への刺激も減少。食事を楽しむことも困難になるかもしれません。栄養摂取にしても、体への毒素の回りも、やはり健康は「お口」という入り口から、ということでしょうか。

アルツハイマー型認知症は何年、何十年とかけて徐々に進行する病気。なんと発症の25年ほど前からアミロイドβが蓄積され始め、15年ほど前から海馬の体積が減少していくそう。根本的な治療法は開発されていませんが、歯周病を抑えることで発症を遅らせるなどの予防が可能になると考えられます。

弊社の取り扱う「タキシフォリン」は、国立病院機構 京都医療センター等のグループによりアミロイドβの産生・蓄積・炎症等を抑制する作用を持つことが報告されています。これに歯周病対策をを加え、少しでも認知症罹患者を減らすことができればうれしいですね。「日本人の8割は歯周病」などとよく言われます。「歯も歯茎も痛くないし、問題はない」と思っていても、実は歯周病予備軍というケースは多いもの。日々の歯磨きはもちろん、定期的に歯科医院に通院し、歯のメンテナンスをしっかり行いましょう。