原因となる疾患や病態は13分類、70種類以上もあるとされ、「誰もがなり得る病気」と言われる認知症。日本人の半数以上を占めると言われるアルツハイマー型から、前頭側頭型認知症など「指定難病」に認定されているものまで、その種類はさまざまです。

弊社で取り扱う「タキシフォリン」は、日本人の半数以上を占めると言われるアルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質の一種・アミロイドβの産生や脳への蓄積、炎症を抑制する作用を持つことが報告されている素材。もともと国内では生活習慣病対策素材として伸長してきましたが、2017年の国立循環器病研究センターと京都大学らの共同研究成果が、英国の専門誌「Acta Neuropathologica Communications」に掲載されて以来、認知症ケア素材としても注目されるようになりました。

そして「タキシフォリン」は現在、認知機能低下などを併発する疾患への有効性研究も行われ始めています。その中の一つに、指定難病「進行性核上性麻痺(PSP)」があります。

公益財団法人 難病医学研究財団 難病情報センターによると、進行性核上性麻痺(PSP)は、40歳以降、平均60歳代で発症する男性に多い指定難病。パーキンソン病とよく似た動作緩慢や歩行障害、姿勢保持障害のため、転倒しやすいうえに上肢の防御反応が起きず、頭部外傷につながりやすいとのこと。眼球を自由に動かすことができなくなる注視麻痺が特徴で、特に下方向に大きく障害が出ると言います。

原因は「異常リン酸化タウ蛋白が神経細胞内及びグリア細胞内に蓄積する」(難病情報センター)ことですが、根本的な治療薬はまだなく、徐々に歩行や立位保持が不能となり、5年ほどで寝たきりになるケースが多いそうです。

この進行性核上性麻痺(PSP)は、比較的軽度の認知症を併発します。前頭葉に障害が出る前頭側頭型認知症と同じように、「ここがどこか」「今はいつか」が分からなくなる見当識障害は軽いとのことですが、パーキンソンに似た症状に加え、感情が失われたり抑うつ症状が出たりするそう。一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会が発表した資料「平成28年度末現在 特定医療費(指定難病)受給者証所持者数」によると、9500名を超える人が罹患しており、指定難病の中でも少なくない患者数です。

そしてここから、タイトルにある進行性核上性麻痺(PSP)とタキシフォリンの関係についてお話していきたいと思います。当ブログでもお伝えしましたが、2019年1月、都内で開催された「第7回フェルラ酸研究会」で、「進行性核上性麻痺(PSP)に対するフェルラ酸とタキシフォリンの有効性」(新横浜フォレストクリニック・中坂義邦氏)と題された発表が行われました。フェルラ酸は、米・小麦・ライ麦・大麦といった穀類、野菜、ピーナッツ、コーヒーなどに含まれる、フィトケミカルの一種。近年は認知症予防をはじめ脳炎や神経難病、糖尿病ほか、子供や成人の発達障害へも期待されている成分。同研究会ではそのフェルラ酸とタキシフォリンを組み合わせた臨床研究が報告されました。

 

タキシフォリンは現時点で世間一般に浸透しているとは言い難いですが、さまざまな視点から注目を集め、大きな期待を寄せられている素材であることは間違いありません。

本コラムでは進行性核上性麻痺(PSP)の研究報告に関する詳細は省かせていただきました。ご興味ある方は、弊社までお問い合わせください。