5月下旬の緊急事態宣言解除時には落ち着いていた東京の感染判明者数。しかし、7月に入り急増し、8月も落ち着くことを知りません。8月20日にはまたも300人台を突破しました。もちろん東京だけでなく感染判明者は全国的にも増加しており、特に大阪に関しては重症者数の多さがピックアップされています。国内感染者数は6万人を超え、日本感染症学会は、新型コロナウイルス感染症の流行について「全国的にはピークに達した」との見解を示しました。

初めての緊急事態宣言、学校の休校、外出自粛、東京五輪延期など、予想していなかったことが次々と起こるコロナ禍は、社会に必要以上の大きな不安を与えています。残念ながら亡くなられた方、重症化して現在もコロナと闘っている方もいらっしゃいますが、回復している人が多いのもまた事実。新型コロナによる死亡率・重症化率などを冷静に捉え、うがい・手洗い、マスクの着用、体調管理など感染症対策を徹底しながら、「Withコロナ」時代を生きるシステムを構築していくべきなのでしょう。

ただ回復者が増えると同時に、呼吸器の機能低下など後遺症のような症状に悩まされている人も増えてきているそうです。7月22日のSankeiBizの記事によると、先に大流行したイタリアの呼吸器学会は回復者の約3割に呼吸器疾患などの後遺症が残る可能性があると指摘しており、厚生労働省でもこの8月より2000人を対象にした原因究明調査を開始するとしています。

特に人工呼吸器や人工心肺装置を使用した重症者は、回復後も長期のリハビリが必要で、場合によっては自宅での酸素吸入も必要なんだそう。脳や神経がダメージを受けていることもあり、認知機能の低下につながる恐れもあるということです。

 

本来は感染そのものを避けたいところですが、ここまで感染が広がるともはや努力だけでは不可能と言えるかもしれません。そして重症化が後遺症のリスクを高めることも間違いなさそうですから、なんとしても重症化を食い止めるべく「感染しても重症化しない」ような対策が今後は必要になってくるはずです。当初から基礎疾患の人の重症化リスクが高いと言われていただけに、高血圧や糖尿病など生活習慣病の改善を図ることは、感染対策+後遺症対策につながるのではないでしょうか。

さらにコロナウイルスは、血管の内壁を傷つけ血栓を生じさせ、脳梗塞などさまざまな症状を引き起こすこともあるそう。また体の免疫機能が過剰に働くことで、自ら臓器や血管を傷つけ、血栓につながることも。未知のウイルスそのものも恐ろしいですが、後遺症もまた長く苦しむことになるため、十分な注意が必要です。

タキシフォリンは前回お伝えしたように、コロナ対策に有用であるという報告がなされています。

コロナウイルスとタキシフォリン

もともとは血流改善、糖尿病をはじめとした生活習慣病、認知症などへの各対策が可能な機能性素材として研究が進められている原料です。タキシフォリンが「Withコロナ」時代の救世主になることを期待して、よりいっそう製品開発に力を入れていきたいと思います。