最近は「糖質制限ダイエット」が流行していますが、糖は体にとって大事なもの。食事の栄養素の一部が糖となったり、肝臓が糖を作り出したりしながら、常に血液を通じて体中を巡っています。そしてインスリンの助けを借りて細胞に取り込まれ、エネルギーとなるのです。

しかし糖尿病になると、インスリンがうまく分泌されない、あるいは十分に働かない状況となり、血液中の糖が行き場を失い、血液中をさまよいます。これがいわゆる「高血糖」の状態。一部の急性症状を除けば、ただちに命の危険があるわけではありません。しかし高血糖状態を放置することにより、全身の血管が損傷し、糖尿病合併症につながっていきます。

★毛細血管の損傷から起こる「細小血管症」

・糖尿病網膜症

・糖尿病腎症

・糖尿病神経障害

 

★太い血管の損傷から起こる「大血管症」

・脳梗塞

・狭心症

・心筋梗塞

・閉塞性動脈硬化症

 

★その他

・糖尿病性足病変

・歯周病

・認知症

以上が主な合併症。「細小血管症」だと失明や壊疽の危険性があり、日常生活に大きな負担がかかる透析患者となる可能性も。「大血管症」だと即刻、命に関わりますよね。

先週のコラム「世界糖尿病デー」でもお伝えした通り、国内には糖尿病が強く疑われる・可能性を否定できない人が合計2000万人いると言われています(厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査」)。2019年6月1日現在、日本の総人口は1億2625万人で、6人に1人程度が糖尿病またはその予備軍ということになります。

ですから日本の健康を守るためには、糖尿病対策は不可欠です。弊社では「健康的なライフスタイルを提案する」を使命としており、その中でも早くから「水素」と「タキシフォリン」に着目して商品開発を進めてまいりました。

「タキシフォリン」は、素材誕生の地である本国ロシアにて糖尿病対策素材として健康食品等に使用されています。2型糖尿病患者を対象としたヒト試験では、薬物療法とタキシフォリン摂取の併用による糖代謝機能(HbA1c)の有意な改善を確認しているほか、脂質代謝(コレステロール、中性脂肪、HDL、LDL)の改善機能と、糖尿病網膜症の改善および安定化が図られることがそれぞれ示唆されています。

このほかにも2型糖尿病患者の協力を得て、タキシフォリン摂取のヒト試験が行われており、糖尿病対策素材としての手ごたえは十分です。この試験結果については弊社までお問い合わせください。タキシフォリンはまだまだ知名度の低い素材ですが、その実力は折り紙つきであり、機能性食品が血糖ケア、血管ケアの各素材として期待できるのは何とも頼もしい限り。自信を持ってお勧めできます。

 

しかし私たちが実現したいのは「誰もが健康な社会」であり「病気が治る社会」ではありません。ですからまずは生活習慣を見直し「病気にならないこと」を目標としていただくためにも、微力ながらこうしたコラム等で情報発信をさせていただいています。病気の方に向けた商品を作り販売することではなく、“予防”として活用していただけるような機能性食品素材の研究・開発が私たちの仕事です。

 

秋から冬は美味しい食材の宝庫。温かいものが恋しくなる季節ですから、鍋物や汁物も増えていきます。締めにはご飯、うどんが最高ですね。さらにクリスマス、お正月とイベントも目白押しです。ケーキやお餅など、炭水化物の摂取量もどんどん増えていきます。

ただしこんな生活を続けていれば糖尿病まっしぐら。楽しむときはめいっぱい楽しんで、我慢するときは我慢! 秋~冬の食生活が定着しないように日々心がけていきましょう。