弊社でも取り扱う機能性食品原料「タキシフォリン」について、新たな認知所予防の研究成果が発表されました。

「タキシフォリン」とは、“神の木”と呼ばれるシベリア産カラマツから抽出されたポリフェノールの一種で、本国ロシアでは医薬品や健康食品などの原料に使用されてきました。日本でも優れた抗酸化力、抗糖化力を持つ機能性食品原料として、近年、注目を集めています。弊社では「タキシフォリン」として、タキシフォリン含有量を規格化(88%以上)した機能性食品原料を販売し、好評をいただいてきました。

今回、国立病院機構 京都医療センターなどのグループによる研究で、認知症の原因となるタンパク質の一つであるアミロイドβの産生や蓄積、炎症等を抑制する作用を持つことが報告されました。この論文は4月30日、米科学アカデミー紀要に掲載され、朝日新聞や京都新聞など各媒体で報じられました。

 

日本人の認知症の大半を占めると言われるアルツハイマー病は、アミロイドβが脳に蓄積する「脳アミロイド血管症」が一因とされています。研究では、脳アミロイド血管症モデルマウスにタキシフォリンを経口投与したところ、脳血流の改善、アミロイドβの産生・蓄積・炎症などの抑制、そして脳神経を保護する効果を有することが示唆されました。

 

ちょうど2年前の2017年4月には、脳血管へのアミロイドβの蓄積抑制効果について、英国専門誌「Acta Neuropathologica Communications」に論文が掲載されており、さらなる研究発表を心待ちにしていました。平成最後の日に入ってきた朗報は、新時代・令和の幕開けにふさわしく、スタッフ一同興奮しております。

 

超高齢社会を迎え、認知症への対応が喫緊の課題です。昨年末、政府は認知症にかかる課題について、関係行政機関の連携の下、政府一体となって総合的な対策を推進するため「認知症施策推進関係閣僚会議」を設けました。新薬開発や予防法の研究等の取り組みを強化する方針を示すなど、国を挙げての対策が進められています。

弊社でも「タキシフォリン」をはじめ、優れた機能性を持つ原料から価値ある商品を開発し、認知症予防をはじめとした健康長寿延伸、生きがいを持ち社会と関わりながら生きていく生涯現役社会の実現など、誰もが健康に過ごせるライフスタイルの研究と提案を進めて参ります。