今年に入ってから、高齢者の「免許返納」議論が活発になっています。子どもたちが犠牲になる事故も発生しており、不安を覚えた高齢者の自主的な返納も目立つそうです。一方、交通の不便な地域では買い物や通院に車は必要不可欠であり「○歳以上は全員返納」は乱暴すぎる。「1年ごと、実技試験ありの更新にしては」など、まずは免許更新システムの改変を求める声が強まっています。とはいえ、免許を返納すればそれで一見落着ではありません。実際に返納したことを忘れて運転してしまい、事故を起こすケースもたびたび発生しています。車を隠すしか方法はありませんが、そもそもなぜ返納したことを忘れてしまうのか。その理由は「認知症」です。

2019年6月18日、認知症施策推進関係閣僚会議によってとりまとめられた「認知症施策推進大綱」が公表されました。これは内閣官房長官を議長とし、健康・医療戦略担当大臣、厚生労働大臣ら13大臣で構成される有識者会議。『「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進』すべく、各種支援ほか新薬開発や予防法の研究等の取り組みを強化する方針を示しました。なお、ここで言う「予防」とは、認知症になるのを遅らせる、認知症の進行を緩やかにするという意味だそうです。

同大綱によると、2018年には認知症患者数が500万人を超え、65歳以上高齢者の約7人に1人が認知症。加齢とともに認知症発症率は高まっていきますから、さらなる高齢社会になるにつれ、患者数も右肩上がりで増えていくのは想像に難くないでしょう。

認知症についての話題になると、多くの方は「家族に迷惑をかけたくない」から認知症になりたくない、と考えているようです。脳トレーニングの書籍やパズル、プチ運動グッズなど、ECサイトを見れば山ほどの認知症対策商品が見つかります。2015年よりスタートした機能性表示食品では「認知機能をサポートする」等を表示したサプリメントや飲料、ガム、缶詰、レトルト食品などさまざまな形態で届出受理され、テレビでは脳を元気にする食材特集がたびたび組まれています。

それだけ国民の関心の高い「認知症予防」。先日、国立病院機構 京都医療センターなどのグループによる、ある研究が話題になりました。その研究とは、ポリフェノールの一種である「タキシフォリン」という物質が、認知症の原因となるタンパク質の一つであるアミロイドβの産生や蓄積、炎症等を抑制する作用を持つ、というもの。「タキシフォリン」は抗酸化力と抗糖化力に優れた食品原料で、主に「認知症」「糖尿病」などの分野での活用を期待され、日本国内でも研究が進んでいる物質です。

それでは「タキシフォリン」とはなんでしょうか。日本ではあまり知られていない「タキシフォリン」は、ロシア・シベリア出身の原料。夏と冬の気温差が100℃以上という過酷な環境の針葉樹林帯「タイガ」に自生するカラマツの木部形成層から抽出・精製されています。かつて原住民たちは切り出したカラマツを煮てスープとして飲んだといい、ロシアでは古くからその健康効果に着目し研究が進められてきました。1960年代には、化学者チュカーフキナ博士が世界で初めて原料の精製に成功。現在、本国では特定の疾患に関する有効なエビデンスが多数報告されており、医薬品や健康食品として幅広く活用されています。

まだまだ日本では知名度も低く、市場に出ている商品もそれほど多くありませんが、発表される研究成果はいずれも話題になり、注目度が高まっています。また「タキシフォリン」は認知症だけでなく、糖尿病を専門とする医師のもとで臨床試験も行われており、認知症と糖尿病という日本の大きな社会問題に貢献する素材として、さらなる期待がかけられているのです。

弊社では「タキシフォリン」原料、「タキシフォリン」含有サプリメントを取り扱っております。お問い合わせください。

 

参考:厚生労働省「認知症施策」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html