令和元年、日本人の死因第3位が厚生労働省より発表されました。老衰を除くと
1位 悪性新生物(がん)
2位 心疾患
3位 脳血管疾患
これらのうち、2位の心疾患と3位の脳血管疾患に共通するもの・・・・
それは「血管」というワードです。
血管は、身体の隅々まで張り巡らされており、全身に酸素や栄養を運び、老廃物を回収してくれる役割を担っています。血管には大きく分けて動脈、静脈、細小動脈、毛細血管の4種類があり、これらの血管をつなぐとおよそ地球2周半という長さがあると言われています。つまり、血管が衰えるということは、全身の老化につながるということなのです。
この血管の老化防止の救世主となり得るのが「ポリフェノール」。
ポリフェノールとは、「植物が外敵から身を守るために作り出す苦みや渋みといった成分のこと」です。植物は自ら動くことが出来ない生き物であるため、外敵が一番最初に触れる場所(外側に近い部分)にポリフェノールが多いと言われています。植物が身を守るのは、子孫(種)を残すため。その役割が終われば、ポリフェノール(苦みや渋み)を蓄える必要がなくなり熟して甘くなります。
ポリフェノールは自然の厳しい環境から植物が自身の身を守るための栄養素。その自然の恵みは我々人間にも生きる力を与えてくれます。ポリフェノールの作用に関する研究は国内外問わず行われ、その中には、「ポリフェノールによる動脈硬化予防」「癌、心血管疾患予防におけるポリフェノールの役割」「ポリフェノールによる認知機能の改善」に関する研究等が行われています。
ポリフェノールは皮に近い部分に含まれていることも多いため、調理法によっては栄養素を捨ててしまっている可能性も多く、食事によって十分な量を摂取するのが難しい栄養素とも言えます。そのため、食事だけでなくサプリメント等をうまく活用することも大切なのです。
効率的にポリフェノールを摂取して、いつまでも若々しい身体でいたいですね。
【参考】